BLOG

なぜ、筋肉はまた凝ってしまうのか?

なぜ、筋肉はまた凝ってしまうのか?

オンライン&出張トレーナーRAIです。

体と心を整えるオンラインパーソナル、出張トレーニングを行っております。

今回の記事は、万年肩こり、慢性的な不調に悩まされている方にぜひ知ってほしいことです。

肩こり、腰痛、実は膝痛や体の冷えなどの多くの不調も、「筋肉の凝り」が原因で起こっています。

マッサージや運動などで一時的に凝りが取れたとしても、なぜ筋肉は再び凝ってしまうのか。

私が考える2つの理由をお話しします。

今回は体の使い方についてがメインです。

凝りの原因に気づいて、少しでも緩和するためのきっかけになれば嬉しいです。

凝ってしまう原因。筋肉の使いすぎ!

筋肉の凝りや不調が出ると、
筋肉が弱くて耐えられていないから、鍛えないといけないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

経験上、「使いすぎて疲労困憊になっている」ことの方が圧倒的に多いです。

「使いすぎ」とは何か?

激しい運動をしているとか、肉体労働だとか、実際の活動量とは違ったところにも目を向けながら、「使いすぎ」をお伝えします♡

同じ動作の繰り返し。

とてもわかりやすいのが、同じ動作の繰り返しが原因で凝ってしまうパターン。

重い荷物を持ち上げる、下向き中腰で家事をする、マウスをクリックするという日常の動作から、

ボールを蹴る、投げる、パワーポジションをとる(中腰)などのスポーツ動作まで、

同じ動作の繰り返しは一定の筋肉に繰り返し負荷をかけることになります。

その結果、疲労が溜まってしまうことが凝りに繋がる理由のひとつ。

ですが、同じように過ごしているにも関わらず、筋肉が凝る人もいれば、凝らずに快適な状態を維持している人もいますよね。

なんだか不公平に感じるかもしれませんが、
これにもちゃんと理由があるんです。

それについては、もう少し先でお話ししますので、このまま読み進めてください♡

同じ姿勢でじーっとしている。

もうひとつ。
同じ姿勢でじーっとしていても筋肉が使われすぎて凝り固まります。

パソコンやスマホを見る時って、
少し首を下に向けたり、頭が前に出たりしたまま、じーっとしていませんか?

この時、首の後ろ側の筋肉は、
大物を捉えた時の釣竿のように頭を支えてくれています。

弱い釣竿だと、獲物が大きすぎるとポキッと折れてしまいますが、首は約5〜6kgくらいある頭を、筋肉が頑張りまくることで支えてくれているんです。

首や肩の筋肉がずっと頑張っているから凝るわけですが、筋肉もいよいよ限界を迎えると、

首のヘルニア、頭痛や吐き気、鬱などの自律神経系の症状となり体に訴えかけてきます。

ここまでくると注射を打ったり、薬を飲んで対処する方もいらっしゃるかもしれませんが、凝りが取れない限りは、根本解決には至らないんです。

ここまでは「使いすぎ」の例ですが、
次は「使わなすぎ」による筋肉の凝りについてお話しします。

使わなすぎても凝り固まる。

「使いすぎ」の筋肉がある場合、「使わなすぎ」ている筋肉がだいたいセットになっています。

カセットテープのA面が「使いすぎ」だとすれば、B面が「使わなすぎ」という感じです。(←例えが古い、伝わりますか…笑)

あまりにも使わないと、筋肉では結構エグいことが起こってるので、そのあたりもお伝えしますね♡笑

ももの裏側、使ってますか?

日本人は骨格的に、ももの前側を使いやすい民族なんだそうです。

歩きすぎたり、階段を登ったりすると、ももの前側が疲れませんか?

でも反対に、ももの裏側ってあんまり疲れなくないですか?
もも裏って、日常生活では使われづらい筋肉で、使わなすぎて硬くなり、柔軟性を失っているケースがとても多いんです。

しかもこの硬さ、ただ硬くなるだけじゃなくって、実は恐ろしいことが起こってるんです!

使わなすぎると、筋肉が短くなり減ってしまう説。

体のことを勉強すると、「廃用性筋萎縮」ということを教わります。

動かさなすぎると筋力低下するよ!という事で、怪我などによる長期間の固定や、高齢化による運動量の低下において懸念されることなのですが、

実は一般的に動いている人の体でも起こっていると思われます。

しかもこれ、筋肉自体で結構怖いことが起こってるらしーんです。

筋肉って、筋節という小さな分節がたくさんくっついて、ひとつの〇〇筋を構成しています。
本格的に腸詰された、繋がってるウインナーみたいなイメージです。

例えば筋節(ウインナー)10本で1つの筋肉が構成されているとして、使わなすぎるとその筋節(ウインナー)の数が減るらしいです。

ただ細くなるのではなくて、10本だったのが、9本とか8本になってしまうイメージ。

これは、アメリカの資格を取るときに習ったので、おそらく日本の教科書的なものには載っておらず、テレビとかでも喚起されていないと思います。

でも、リアルに考えたら怖くないですか?

筋肉の分節がどんどん減っていくってことは、筋肉自体の長さが短くなっちゃうんです。

てことは、筋肉がバランスを崩して姿勢が悪くなるし、いくらマッサージやストレッチをしてみても、そもそもの長さが短くなっちゃってるんで、それだけじゃどーにもなりません。

ここを知った上でアプローチしないと、ただ凝りをとったところで根本が解決しないんです。

エクササイズで“ほぼ”全てを解決!

ここまで読んでくださった方は、
じゃあどーすりゃいいんだよ!という気持ちでいっぱいなのではないでしょうか?

不安を煽りたいわけではないので、
ご安心ください。笑

どーすりゃいいかをお話ししますね!

筋肉は、癖が強いんじゃ!

同じ動作の繰り返しにより「使いすぎ」が発生して筋肉が凝り固まるパターン。

しかし、同じように動かしていても、何の不調も出ない方もいらっしゃいますよね。

これは、筋肉の癖によるものなんです。

同じように動かしていても、人によって働く筋肉が若干違うと言われています。

使うべき筋肉を使わずに偏った使い方をする癖が、筋肉の凝りや、そこから招かれる不調に繋がってしまうんです。

引き出しを引く動作をやってみよう!

筋肉の癖を、わかりやすい例でお伝えします。

引き出しを引き出す動きをしてみてください。
重たい引き出しを動かすイメージをした時、力こぶの筋肉が働きませんか?

多くの方が、肘を曲げる動きで引こうとされているのではないでしょうか?

これ、背中の筋肉を使うのが、体にとっては安全で効率の良い動きになるんです。

肘を曲げる意識ではなく、腕(上腕)を後ろに引く動作に変えてみてください。
それだけで、働く筋肉が変わったのがわかりませんか?

肩甲骨付近や背中が動くのがおわかり頂けると思います。

力こぶの筋肉に比べて、背中の方がサイズが大きく耐久性があるため、「引き出しを引く」という同じ動作でも、あまり筋肉を疲労させずに使うことができるんです。

このようなことが、全身の様々な箇所で起こっています。

使えていない筋肉は動かすことで一石二鳥!

このように、疲労しやすい筋肉の使い方の癖をどんどん変えていくことで、体の状態が変わっていきます。

そのときに大事なことが、使えていない筋肉を動かすこと。

動かしてあげることで、これまで受け取れていなかった脳からの指令を受け取るところからエクササイズをします。

すると、筋肉が本来の機能を取り戻し、体の癖が取り除かれるだけでなく、

先ほどお話しした筋肉の分節が減ってしまう「廃用性筋萎縮」も解決できます。

どうやら、ちゃんと使ってあげることで減ってしまった分節がまた徐々に増えて元に戻るそうなんです。

ただ、本当に筋肉が動かせているかが超重要!

これまで使えていなかった筋肉なので、マシンなどで筋トレをすると、また別の筋肉が働いてしまい本末転倒の可能性があります。

そのあたりも、また今度詳しくブログ書かせていただこうと思いますが、ターゲットとしている筋肉が本当に動かせているかをきちんと見極めることが大事です♡

というわけで、マッサージをしてもストレッチをしても、筋肉がまた凝ってしまう理由が伝わりましたでしょうか?

タイトルに、“ほぼ”とあるように、

実は、ここまできちんと対応しても、「解決できない凝り」というのもありまして、それはまた次回、お伝えしたいと思います!